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❅·̩͙6 ページ6

先日私はなんと言ったか。
確か…



東京で白雪のアジトに1人で乗り込むやつがいるなら
顔を見てみたい、だったか。



「A先輩!」



靴箱でえらく女が固まっていると思ったら
その塊の真ん中がひょいっとこちらを見て私を呼んだ。
手をブンブン振りながら笑っている彼は
私の見間違いでなければ、目黒蓮に見える。



通して、と女たちに告げられた。
いやいや。来られては困る。
そのまま揉みくちゃにされとけ。



もうばっちり視線が合った後だが
知らん振りをして靴を履き替えた。
刺さる視線の痛いこと。



リオンとアンナという派手な友達のおかげで
直接私に何かを言う声も
影でコソコソと言う声も今は聞こえない。
今は。



昇降口を出ようとしたところで、その声に捕まった。



「もうー俺を無視すんのが好きなんすか?
ちゃんと名前呼んだのに。一緒に帰っていいっすか」


「無理だね。見て周りの目」


「そんなの知らない」



行こ!とまるで人の話を聞いていない。
ついでになぜ私を気に入っているのかも分からない。



夜空を見る。
それだけのことなら、付き合ってくれる女は沢山いるだろうに。



…あぁ。夜だからか。
何かを期待する女しか彼の周りには集まらなくて
夜空なんかこれっぽっちも見ないで話しかける女は多そう。



高校から10分ほど歩いた。
立ち入り禁止と書かれ、トラロープが張ってある
目の前の建物に目黒は堂々と入っていく。



入りたくねぇ。
心からそう思うのに、振り返った不思議そうな
目黒のキュルキュルおめめに勝手に足が進んだ。



立ち入り禁止と書いてあれど
中は普通のビルだった。
電気も通っているらしく、エレベーターに乗り込んで
9のボタンを押す。



開いた瞬間、目黒が叫んだ。



「ただいまー!お客さん連れてきた!」

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hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

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