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❅·̩͙28 ページ28

噂が回るのは早いと言うが、
メディアに流れたのかと思うレベルで
高校生には情報が知れ渡るらしい。



そりゃ、一緒に来たら怪しくは思うだろうけどさ。
通る人通る人が好奇の目を向けるか
逆に怯えて遠ざかる。



目「じゃまた放課後ね、A先輩」


『先に帰ってやる』


「なんで目黒に意地悪すんの?」



靴箱で目黒と別れた後、向こうが歓声に包まれる。
モテる男は大変だ。



靴を履き変えた瞬間、一際声が大きくなった。
白雪は全体的に女子人気が高いが
目黒を越す歓声は今まで聞いた事がない。



なのにも関わらず……



違う。これは歓声じゃない。
悲鳴だ。



不自然に改造されたバイクの音がする。
あまりに似つかわしくないその音が聞こえる理由は
この高校には彼らしかいない。



『…まじか』



隣の渡辺が呟いた。
既に着いていた岩本と佐久間が
階段を飛ばし飛ばしで降りてくる。



岩「翔太、ふっかに連絡取れる?多分頭が来てる」


『BEAST?CB?』


佐「上から見た感じはBEASTだったね」


『Aちゃん、ふっかとLINE交換してたっけ』



なんかあった時のために、と昨日寝る直前に交換した。
こうも早くトーク画面を開けることになるとは。



『あいつ俺らよりAちゃんのが出ると思う、
俺もあっち行くから電話してやってくんね?』



頼んだ、と優しい笑顔で頭に手が乗っかった。
スクバを私に押し付けて渡辺が飛び出していく。



数秒間、その姿から目が離せなくて。



佐「にゃは、惚れたの?笑」


「は、はひ?そんなわけないし」


佐「そ?じゃあお願いねえ」



佐久間も私の頭に手を乗っけていきやがった。
ついでにふにゃんと笑った岩本もだ。
……なんだよ皆して。流行ってんのかそれが。



あまり触ることの無い箇所をタップして
まだ寝ぼけ眼で準備しているであろうふっかを呼び出す。



4コールぐらいでもしもぉ〜しと間延びした声が聞こえた。



「あー総長。BEASTの多分頭が高校来てるんだって。
今ね岩本佐久間渡辺で…あ、目黒も出てきた。
んだけど、あなたに連絡しろって言うから」


深 「(了解すぐ行く。Aちゃん顔割れてっから
教室居てね、絶対出ていったらダメだから)」



あ、切られた。
何今の。ほんとに朝見てた不細工な寝顔と同じ人?



ギャップの塊じゃん。
とりあえず言われた通りに動いとこうか。



「 おはよう、白雪姫 」

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hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

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