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❅·̩͙21 ページ21

拳が赤くなってるぐらいで
見える場所には一切傷のない2人。



岩本は強そうだしともかく、
阿部まで余裕に帰ってくるなんて…
向こうが弱いのか、阿部が文武両道がすぎるのか。



深「おかえりー」


『遅いんじゃね』


岩「ばか人数全然違ぇだろ」


阿「いったーい、Aちゃんよしよししてくれない?
ほら、真っ赤になっちゃった」



阿部から名前を呼ばれたことなどないが…
差し出された拳はたしかに赤い。
血とかじゃなくて、何度か衝撃を浴びた時の赤さ。



こういうのってなんかしたらマシになるもん?



とりあえず言われた通りにしようかと自分の手を重ねたら
綺麗な手も横から伸びてきた。



『…おい佐久間、これお前の仕事だろ』


佐「ん?あー、今俺負傷中だから出動できない」



何言ってるんだろうか。
阿部はニコニコしたまま渡辺に手を掴まれている。
というかそんなに握ったら痛いのでは…



『あざとい警察です、逮捕』


阿「あーあ、翔太に捕まるなんて」


『痛くないんだろ』


阿「うん。全然」



えー…
阿部って意外と腹黒い…?
素直に撫でようとしてしまったんだけど。



手をほどいた渡辺は、また自然に私の隣へ。
…主人を取られたくない犬のようで、可愛く思えた。



いやいや、と頭を振って思い直す。
彼はただの女好きだ。



「車取って、私帰るね」


岩「あー…それなんだけどさ」



岩本が苦い顔をして近づいてきた。
なぜか年下組の目が輝いた気がする。



岩「多分ね、しばらくうちにいた方がいい」


「…なぜ」


岩「BEASTはうちを目の敵にしてる。今日で顔割れたでしょ?
あそこ個人情報調べんの超得意なやつがいるの。
Aちゃんのことも今頃調べてると思う」



暴走族のくせに喧嘩だけじゃないらしい。
最近はいろんなやつらがいるんだな。



確かに一人暮らしの女とバレりゃ簡単に連れ去られそうではある。
彼らと名の着く関係性ではないし
私が連れ去られたところで彼らには何のダメージもなかろうが
後味は悪いだろう。



『それは危ねぇなあ、一人暮らしなら余計に?』


「でもやっぱいきなり知らない女が入ってくるってのはね…
ね、向井」


向「…A先輩やったらええよって言いましたやん」


目「決まりじゃん」



ということで、顔見知りから同居人へレベルアップです。

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hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

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