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❅·̩͙3 ページ3

おはよーと声が飛び交って。
髪を金に近い茶色に染めた彼女たちが
私のところへ寄ってくる。



かくいう私は、グレーというバチバチにアウトな髪色で
そのせいで不本意ながら見た目が派手な女が集まる。
彼女たちもまた、ポジティブすぎて眩しい。



「A!今日こそカラオケ!行ったらちょー楽しいから!」


「いいってー、歌とか大して知らんし」


「だめ、今日はまじで連れてく。指名入ってるから」


「は?指名?」


「いやうちらもびっくりしたし!
あんたいつしょーたと知り合ったの?」



しょーた…
しょうた…
翔太……



「一応確認なんだけどさ、白雪の奴じゃないよね」


「バカそれ以外どこにしょーたがいんの」



あいつ、くそ野郎。
仕組んでんじゃん!
会うかもねとか匂わせて会うこと確定させてんじゃん。



「まじ行かない。尚更行かない」


「だーーめ!!今日は蓮くんいんだよ!がち貴重なの!
蓮くん滅多に来ないんだから!」



もう誰だよ蓮くん。
そいつも白雪か。



一生懸命説明してくれるリオンの話を流しながら聞けば
要はこういうことらしい。



リオンたちは校内でもまあまあ顔が広い。
で、昨日の渡辺とも顔を見れば挨拶する間柄。
2年にいる超絶イケメン(リオンたち曰く)の
目黒蓮くんと遊びたくて渡辺にセッティングを頼んだ。



その交換条件は、私を連れてくることだと。



「…リオンと私が友達ってよく分かったな」


「知らなかったよ。城高でグレーの髪なんて
Aしか居ないから、聞かれてすぐ分かっただけ」



ていうことだから!と肩をバンバン叩かれる。



「あ、そーいや蓮くんも星見るの好きって言ってたよ。
合うんじゃない? ね。目を潤しに行くと思って行こ」



私は星じゃなくて月が好きなんだけど。
何を言ってももう目黒蓮で頭がいっぱいなんだろうし
ちょっとだけ居てすぐ抜けよう。



そうしよう。

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hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

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