❅·̩͙20 ページ20
体育以外で久々に走った。
自分でも知らないうちにアドレナリンが出ていたのか
エレベーターに乗った瞬間どっと来た疲労。
9階に到着すると、全員がこのスペースに収まっていて。
ニヤけてる3年組。
眉を下げて私を見ている年下組。
…見てたんだな、今のやつ。
深「おっつーなべ。まぁまぁいい感じだったんじゃね」
ラ「ふっかさん酷いんだよ、俺らも行くって言っても
見てろとしか言わなかったの!」
目「A先輩怪我ないっすか?くそ総長のせいで怖い思いさせて
すみません。あと昨日寝ちゃってすみません!
またリベンジお願いします!」
深「イケメンがくそとか言わないよ??」
待って。情報量多い。
白雪の頭ってふっかなの?
岩本じゃないの?
あんな如何にも強いですみたいな雰囲気出てる人より
このヘラヘラして女連れ込む人の方が?強いの??
「…意外すぎる」
佐「なにがー?」
目の前のソファーからひょこっと佐久間が顔を出した。
足は包帯ぐるぐる巻きで、怪我しました感がすごいけど
それ以外は普通みたい。
「佐久間、足どうなの」
佐「折れてなかったよー、何日か寝りゃ治る!
わざわざ車出してくれてありがとねえ」
『あ、そうだ車じゃん』
佐久間の言葉に渡辺が反応する。
そして私もここに来た目的を思い出した。
決して彼らの同業者との喧嘩に巻き込まれるために来たのでは無い。
車ってなに!と年下組も反応、
向井ですらこっちを見た。
へへーんと得意げになぜか佐久間が説明する。
佐「俺、公園でぶっ倒れてて
Aちゃんに車で送ってもらったんだあ」
宮「Aちゃん車持ってるの?免許あるんだ」
「父親のだけどね」
佐「Aちゃんの車まじやばいよ」
深「俺も見たー、やばかった、あれなんていうんだっけ」
車種を言いかけたふっかに慌ててシー、と人差し指を立てる。
別に得意げに言うことじゃない。
成り行きで私のになってるだけだし。
それより、岩本と阿部は大丈夫なのか。
さっきふっかが見ていた窓を覗くと、半分ほどが伸びていて
もう半分は座り込んでいた。
2人の姿は見えない。
ラ「あ!2人帰ってきた」
エレベーターの到着を告げる音が後ろから聞こえた。
570人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時