自分の黒歴史にツッコんでみた

・ ページ9

「売ってない、売ってない。翔って結構短気なんだな」


(煽りスキル高いね、君。無自覚だったとしたら才能だよ)




「新、今気づいたのか？翔はだいぶ前から結構短気だぞ」


(……やっぱり翔くん、何かしらやらかしてるでしょ？友達からの評価が酷いよ？

　僕が友達になろうか？というか、なりたいんだけどいい？)





ちょ、蓮くんまで……。


(れんれ〜ん！？君のことちょっと好きだったのに！君まで煽りスキルが高いなんて！

　ただのクールなイケメンだと思っていたのに、違ったのか。裏切られた気分だ)





「んだと！蓮までボコボコにされたいのか！？」


(昭和時代のヤンキー降臨Part２。むしろ、ここまでされたらギャグだと思うよね)





わ〜！喧嘩しないで〜！！


(君、喧嘩の止め方緩くない？そんなんじゃ絶対止まらないよ？逆にヒートアップするよ？)





「OK,Try.(いいよ、やってごらん)」


(英語？何で英語？イキり始めた？そういう時期来た？

　さっきまでのれんれんのカッコいいイメージが崩れて、一気にダサくなったよ？)





蓮くん帰国子女だから、英語が出てる……。


(いや、だとしてもこの場面で英語を使うのはちょっとダサいっすね。

　日本人なんだから、僕は日本語で挑んだ方がいいと思う)





って、じゃなくて喧嘩しちゃだめー！！


(食堂で喧嘩してる奴らはただの迷惑な塊でしかないので、今すぐやめることを推奨します。

　これ以上ヤバいことしたら、ドン引き系ヒロイの琉南ちゃんに距離置かれるよ？)





すると、鏡くんが翔くんの目元に手をかざした。


(え、魔法でも使うの？急に世界観変わった？)





「はい、ストップ〜。食堂で喧嘩しない」


(喧嘩止めるだけなんかい！てか、急に目の近くに手を近づけられたら怖いだろ。

　距離間考えてあげて？)





「朝だし時間ないんだから、さっさとメニュー選んで食べること。いいね？」


(もうママやん。実は子供３人ぐらい居るでしょ？)





「……分かったよ」


(不服そうな子供って感じするね。ほら、お母さんに怒られた子供みたいな。

　そう考えると、やっぱり鏡くんはママなんだね)





翔くんはちょっと嫌そうだったけど、鏡くんのオーラが出てるから何とかなったみたい……。


(この世で一番最強なのはお母さんだって言うもんね。まさにその通りじゃん)





よかったぁ……。


(そうだね。君は何もしてないけど)






。。。続く

・→←こんなことがあっていいのかって話だよね。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す