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...



コン...



コンコン...




ダンダンダン!!!



何事!?




すごい大きな音に飛び起きた。
外はもう明るくて眩しい。



「臣さーん!!」ダンダン!!


岩田さんの声にノックというより扉を殴る音。


「スペアキーで入りますからー」


そう大きな声で叫ぶ岩田さん。


すぐに ピピッ 鍵が開かれる音が聞こえた。


ドンドンと荒い足音をわざと鳴らすように聞こえて、私はベッドから慌てて身体を起こした。


リビングルームから寝室はr壁でドアは無く丸見え状態。
リビングまで来た岩田さんと目が合った...


岩田さんは足元のソファーに寝てる臣さんをジッと見つめて
ガンッ!ガンッ!
臣さんの寝てるソファーを蹴り上げた。


「臣さん、準備して」


「...寝みぃ」


やっと目が覚めたようだけど腕で目元を覆って眠そうな臣さん。


「臣さん、時間」


もう敬語すら使ってない岩田さんに臣さんは嘆いた。


「岩ちゃん勘弁して、夕方からでしょ?」


んーってダルそうに起き上がった臣さんは前髪をかきあげた。
そして何故か上半身裸...。


「いつも呑気に準備されてるので、早めに起こしました。どうせ今からシャワー浴びたりご飯をのんびり取って、のんびーり準備してギリギリなんですから」


そう説教していた。


「で、昨日はあんな熱々な姿みせて...喧嘩でもしましたか?別々に寝て...」


やばい!忘れてた!

寝起きの頭が更にパニック。
寝起きの臣さんにこの状態を回収できそうも無く、私も寝起きだけど頭をフル回転させた。


ベッドから降りてゆっくり臣さんに近づいて上半身裸の彼の横腹付近に抱きついた。


『臣さん、遅くまでpcで仕事してて、そのままソファーで眠っちゃたんです。起こしても起きなくて...』

そう言って岩田さんから目線を臣さんに変えて『おはようございます。臣さん』そう言って微笑んだ。


「あぁ...ごめん、今日は一緒に寝るから...」
臣さんは"おはよう"と付け足して私の肩に腕を回しておでこにキスを落とした。

「...早く準備してくださいね」

岩田さんを何とか丸め込んで部屋から退室するまで、そのままのたいせちで見送った。

ドアが閉まるのを確認してすかさず離れる。

「ごめん、助かった」

『臣さん、何で服...』

「ん?あー暑かったんじゃない?寝てたからいつ脱いだかも覚えてない」


そう言ってソファーの足元に落ちてるtシャツを拾った。

子供みたいな理由にこんな可愛い一面もあるの?と内心喜んだ私は重症だ。

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作者名:青空 | 作成日時:2024年3月26日 1時

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