検索窓
今日:74 hit、昨日:195 hit、合計:26,018 hit

23 ページ23

you side

.



空港からマンションに到着して私は1人で降りた。



臣さんと岩田さんは仕事があるらしい...




荷解きをして、ソファーに触る。



...暇だなぁ


って思ってスマホを取り出してバイトの店長に早めに帰国した事を伝えた。


...少しでも稼がないと



臣さんにはカード使えって言われてるけど
臣さんにかかる食費なんて0だし...
自分の食費、日用品を支払ってもらうのにはやっぱり抵抗がある...



高校の授業料もお父さんが支払いしてくれてたけれど、
なぜかここに切り替え通知がきて、バイト代では厳しくなってきた。




銭湯のバイトもやめちゃって...危機しかない。




やっぱバイト増やすかーって覚悟を決めて求人を見るけどどれもこれもやっぱり時給は安くて


高い求人を見ると夜のお仕事しかない...



でも男性の隣でお酒を注ぐだけならいいかなって。



軽い考えで、面接を受けに行った。




オーナーらしき人は私を見るなり

「もう、文句ないよ。明日からきて...高校生ってことは絶対口にしないで。」

そう言った。



次の日から始まった新しいバイト。



お客さんの話を聞いて愛嬌ふりまいて...


今までだったら絶対に向いてない事だけど
生きていく上での必要なお金を得るためなら何でもできた。



そして、ここのお店は質の良いお客だらけ...




チヤホヤ持ち上げるのは私の方なのに、なぜか私がチヤホヤされてる...




1ヶ月経った時...

明日はやっと休みだと少し浮かれ気分だった。



「A、明日休み予定なのに申し訳ないけど来れる?太客入ったから」


そう言われて断ることはできなかった。



次の日またお店に出向いた。



お客さんに、お酒を注いで話しをきく。

また、いつもの様に...


少しして、交代して控室にいると、



「A、お願い。...言ってた人来るから頼むよ!」



言われた通りに席に行く途中にチラリと見えた...



臣さん?



その横にはもう先に座って接客してて...




一緒に来てる男性は何人かいたけどその中の岩田さんとばっちり目があった。



やばすぎる。



くるりと振り返って控え室に逃げ込んだ。




「え?どーした?行かないと。」


オーナーの焦る顔に...


『あの、知り合いで...バレちゃマズイんですけど、目があった様な気が...』


"まじかー"なんて言ってるオーナーは「今日はもう上がって」って手をぱちんと合わてごめんというように言った。





.

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
323人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:青空 | 作成日時:2024年3月26日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。