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臣side



夕方になりホテルを出発する...


現地のドライバーの隣には岩ちゃんが座って、後部座席にAと座った。



隣に目を向けると少し不安げな顔をしてる彼女...



「緊張してる?」


『...少し』


なんて言いながら、指で小さく表現する姿が可愛くて、また俺の心に刺さる。


「前は主催だったけど今回は呼ばれた側だから、そんなに緊張しなくていいよ、適当に挨拶して、適当に飯食って帰る。...ね、なんて事ない」


ちょっと表情が和らいだAに安心した。



会場へ着くとまた外にはメディアの人たちがザワザワといた。



前回同様、車から降りた俺はAをエスコートしておろす...


あまりの綺麗さにどよめくメディアに...
俺は優越感に浸りながら会場の中へと入った。



LAで開催されたパーティーだけど
主催者は日本人で、参加の多くは日本人ばかり。


...堅っ苦しいパーティーではなくて、立食型
ラフな感じが結構好きだったりする...


「飲み物取ってくるよ、何がいい?」

『ぶどうジュースで...』


ジュースとワインを持って、またAの方へと戻る。


『ありがとうございます』


そう言ってジュースを受け取るA


ワイングラス注がれたぶどうジュースはワインにしか見えない...


『なんか、大人になった気分です』

そう言って無邪気に笑う君。



なんだかんだ忘れてしまうけど、まだ18歳なんだと...


綺麗すぎる見た目や大人の様な落ち着いた性格、全てが年齢と比例してなくて脳内がバグる。




コツンとグラスを乾杯してグラスを口につける...


一つ一つの仕草が何もかも完璧で...


「...A...」


その綺麗な瞳に俺だけを写して欲しくて名前を呼ぶ。


『はい...』


返事をしたけど何も答えない俺に、少し困惑するその顔さえも全て愛おしい...


「挨拶に回ろうか」


財閥や、大手の企業社長、顔見知りに挨拶をして回る...


その度にAに釘付けになる相手。
その度に見せつけるようにAのデコや頬にキスを落とす...俺のだぞ...


「臣。ベタ惚れだね...」


背後から声がして、振り返ると幼馴染でいつも俺をライバル視する光輝...


「...お前も来てたの?」


「当たり前だろ?...臣の結婚パーティー行けなかったし、LAは俺の庭だよ?」


そう言った光輝はAに目線を移すと

「本城光輝です。臣の幼馴染...よろしくね」

なんて言ってハグをしてそのまま頬にキスをした。



.

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作者名:青空 | 作成日時:2024年3月26日 1時

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