ルシエルブルー3《S.Watanabe》

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2人で並んで歩く帰り道。






「ごめんね、翔太」


渡「なんで？」


「いや…勝手に出ちゃって。
菜月がいなくなったって聞いたからつい」


渡「俺のせいだよね。ごめん…。
みんないて楽しくなって、自分のことしか見えてなかったし。
まあでもお前も菜月ちゃんも無事でよかった」


「翔太は悪くない。私が…翔太ともっと2人で過ごしたいってワガママだっただけで。
翔太がいなくなって寂しいのは私だけじゃないもん
それなのに自分だけこうやって結果迷惑かけることになって…」


渡「俺の仲間たちは全然迷惑と思ってないし、
むしろ行ってこいって言ってくれた人たちだよ。
んで、それくらいAは俺のことが好きってことっしょ？」


「まぁ…そう、だね」


渡「なんでそこで認めたくないんだよ笑」


「次休むなら言ってね」


渡「ヤダよ」


「なんでよ」


渡「学校はちゃんと行け」


「はーい…」





何がなんでも次の休みは事前にチェックして、

学校は休も。翔太と1秒でも多く一緒にいたいし…。





渡「あ、見て」




家までの細道を歩いてると、

見えてきた先には舘さんやふっかさんたちみんな大集合。






宮「Aちゃんおかえりー」


渡「なんか俺よりAが主役だな笑」


深「みんなでバーベキューしてたからAちゃんもおいで！お肉いっぱいあるよ〜」


「ただいま！うわっ食べたい！」


向「お腹空いたよな？はよ食べよ！」




私はみんなに中庭に連れていかれて、

翔太が主役の飲み会なはずなのに、その主役よりもみんな騒いでて、いつも通りで安心した。









渡「涼太ありがとな」


宮「なんもしてないけどね」


渡「やっぱり俺行くのやめよっかな〜〜」


宮「ここまできたんだから行けよ笑」


渡「…Aのこと、よろしくな」


宮「言われなくても」


渡「…手出すなよ」


宮「出すわけないでしょ笑」


渡「何年一緒にいると思ってんだよ」


宮「ほら、そろそろ行かないと怪しまれるよ」








「あ、やっと来た。舘さん！
このタレ作ったの舘さん？最高…」


宮「だろ？ま、店レシピちょっとアレンジしただけなんだけど笑」


「今度の学祭、舘さんのとこ協力してくれたりする？」


深「えっもちろんだよ！俺も行きたいし」


宮「ふっかは女の子と話したいだけでしょ笑
でもそれいいかもね」


「え！ほんとに？クラスで話してみる！」

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