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「てっちゃん飲みなんやろ?今日みたいに、Aちゃん1人で帰ることってようあるん?」
慣れた手つきで、ハンドルを握るゴツついた男の手。
すのちゅーぶで何度も繰り返し見た康二の運転。
" 動画撮りたい…"
ニヤついてたら
「なんやも〜話きいてないやんけ〜」
小突かれた⭐︎
「さては俺の運転に見惚れとったな?」
"その通りです"
「そいや、Aちゃんていくつやねん」
今までそういう会話したことなかった。
「97年生まれで今年27になります」
「目黒くんと同じです」
「めめと一緒なんや〜」
目黒くんは早生まれだから、学年は1つ違うけど。
「つか、今日のあれなんやねん。俺んこと『向井さん』とか言うてさ〜」
よそよそしかったわ〜って泣き真似してる。
「康二でええよー。あと敬語もなしや」
「はい、あ。うん…」
「そんでええねん」
なんだか会話がスムーズ。
これも康二の技量なのかな。
♪ふ〜ふうふふ〜
車の中でかかってるLOVE TRIGGERを時折口ずさんでるのもたまらない(これほんとヤバい)
「駐車場、頭から突っ込んだらええの?」
TETSUYAのオフィスに着いた時、午前零時をまわっていた。
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作者名:ミズ | 作成日時:2024年3月24日 19時