13 ページ13
「てっちゃん帰国したんやね」
「はい」
「こないだ言ったやん?てっちゃんおらん時また会いに行くて」
「……はい」
「せやから会いに来ました」
" なんだこのシチュエーション"
「さっき、てっちゃんに電話したら、Aちゃんコンビニ行った言うからここで待っとったんよ、Aちゃんのこと」
「……そうですか」
なんだろう…さっきからこの感じ
告白されるんじゃね?みたいな…
「Aちゃん俺のこと好きやろ?」
「……はい…って、えぇっ??」
思わず答えちゃったけど…
「俺もAちゃん好きやねん」
「っ………はい??」
まさかの告白に動悸がヤバい状態に…
「俺さ、見てしまったんよ、あの日」
「……あの日…?」
なんか嫌な予感…
「Mステん時、Aちゃん俺の衣装に抱きついとったやん」
「………///」
" 見られてたー!あの危ないやつ"
「なんかようわかれへんけど、あん時のAちゃんの切ない顔が忘れられんくて。それからずっと気になっとった…」
「…………」
康二はひと呼吸置くとちょっと真剣な顔をして
「あれやな、結局のところ俺の一目惚れや」
「せやから俺の彼女になってください」
目を見て言われた。
「………」
フリーズしてるA。
「おーい」
康二に揺さぶられる。
「あぁ…」
「お、戻った?」
「……なんとか」
まだ怪しげだけど。
「ていうかAちゃん、向井担当やん」
「………っ!!」
バレてる。
「コレとかコレとかさ」
Aのインナーカラーのオレンジと靴下のオレンジを指さす。
「……私が康二くん推しだから…」
Aの様子がなんだかおかしい。
「俺SnowManだし、ファンの子とちょっと遊んでやろうとか思ってます…?」
「ん??ちゃうちゃう、そんなわけないやん」
康二が弁解するも
「いや、絶対そうだろ。ちょっと遊んですぐにポイするんだろうが!」
*口の悪さよ
「そんなん、せーへんて!そうやなくて俺ほんまにAちゃんのこと好きやねんて!」
「ついこないだ会ったばかりの女に康二くんが惚れる訳ないし。ていうか、こっちはそんな軽い気持ちで向井担当やってる訳じゃないんで。一流スタイリストになって康二くんの専属スタイリストなるんです!」
「う、うん…?」
「リアコなめんじゃねー!」
それだけ言って行っちゃった…
「え、なんなん今の。俺フラれたん?」
.
198人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミズ | 作成日時:2024年3月24日 19時