佐久間さんちは今日も幸せ4

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ラ「らうのういんなーとおりやまのプチトマト、こうかんする？」


織「いいよー、はい。ぼくはこうきのいちごほしいなぁ」


川「じゃー、さくらんぼとこうかんな！」


3歳児の会話にほっこり癒されながら、近くのコンビニで買って来たのり弁をパクリと口にした。


うーん、お店の物も美味しいけど、みんなの手作りのお弁当に比べると、ちょっぴり味気ない気がする。


独り身は気楽だけど、こんな時自分の為に料理を作ってくれる人が欲しいなぁ、なんて思ってしまう。


俺も早くお嫁さん欲しいな.......なんてしょんぼりしていると、隣に座っていたラウールがよじよじと膝の上に乗ってきた。


相「ラウちゃん？」


ラ「あいばえんちょにもらうのたまごやき、あげるね」


相「へ？」


ラ「はい、あーん」


思わず開いた口の中に、卵焼きが一切れポンと放り込まれた。


甘くて優しい味がほんわりと広がって、子供の頃に母がよく作ってくれたお弁当の、懐かしい味がした。


相「おいしい.......」


ラ「えへへ、さっくんはたまごやきがとくいなんだよー」


相「ラウちゃ〜ん......ありがとね〜！」


小さな身体をギュッと抱き締めると、もちもちのほっぺに思いきり頬擦りをした。


ああ、うちの園児達ってほんと天使だなぁ。


お嫁さんを貰えるのはいつになるか分からないけど、この子達の成長を生き甲斐に、お仕事頑張ろっと！

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