佐久間さんちは今日も幸せ3

＊優太と紫耀 ページ32

紫「あれぇー？こーじやん！」


優「あ、ほんとだ。康二ー！」


康「紫耀くん、岸くん！」


ラジオ局から出ようとすると、正面ロビーから紫耀と優太が入ってくるのが見えた。


2人とも入り待ちのファンから渡された大量のプレゼントを両腕に下げている。


相変わらず凄い人気ぶりだ。


深「よー、久しぶりだな。元気でやってる？」


優「あっ！ふっか兄さん、佐久間くん、こんにちは」


紫「お久しぶりですー」


大「キンプリとは少クラの収録の時以来だねぇ。あ、康二とはよく会ってるんだっけ？」


優「そうですね、たまに紫耀と廉とメシ食いにいってるみたいです。あと、この間俺と神宮寺の舞台を観に来てくれたし」


康「DREAM BOYS、めっちゃ良かったわ！観終わった後、ちょっとウルってきてもうたもん！思い切って行って良かったわぁ」


優「あはは、ありがとな。せっかくだから、楽屋に遊びに来てくれれば良かったのに」


康「いやいや、あの日は光一くんも来てたんやろ？緊張して無理やわ」


優太が座長を務めた舞台DREAM BOYSは、先月に千秋楽を迎えたばかりだ。


康二も1人で彼の舞台を観に行ったのだが、予想以上の迫力に思わず引き込まれてしまった。


紫「えっ？！康二、岸くんの舞台観に行ったの？！俺、聞いてへん」


康「千秋楽の少し前に行ったんよ。もう少し早く行きたかったんやけど、なかなかチケットが取れなくて…」


深「あの舞台は人気あるから、自力でとるのは難しいよ。事務所の人に頼めば良かったのに」


紫「そうやでー。俺、岸くんからチケット貰ってたから、言ってくれればあげたのにぃ」


紫耀が不満そうにぷうっと頬を膨らませた。


実を言うと紫耀くんか廉くんを誘ってみようかな？なんて考えたけど、2人とも超多忙そうやし、結局は声を掛けそびれてしまったんよね。

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