佐久間さんちは今日も幸せ3

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廉「他のメンバーは仕事が入っとるから、一足先に帰ったけどな。俺らは予定ないから、街でもブラつこうかと思ってん」


康「そうなんや、ええなぁ」


紫「なんなら、康二も一緒に来る？」


康「えっ…？！」


紫「2人より3人の方が絶対楽しいやん！なぁ、廉もええやろ？」


俺の腕をがっちりと組みながら、上目遣いでねだるように廉を見た。


めちゃくちゃ強引なのに、紫耀だとなぜか憎めなくて、つい笑ってしまった。


廉「嫌や言うても連れてくんやろ。好きにしたらええやん」


紫「よっしゃ、3人でお出かけやー！」









＊＊＊＊＊









スタジオから出て原宿に向かった俺達は、裏通りにあるセレクトショップに入った。


店の入口からいかにもお洒落上級者向けな感じがして、ファッション好きとしてはワクワクしてしまう。


棚にある小物を眺めていると、反対側で帽子を見ていた紫耀がくるりと振り返った。


紫「なぁ、康二。この帽子どうかな？」


康「わぁ、ええやん！紫耀くん小顔やから、めっちゃ似合うと思うわ」


紫「ほんま？」


康「ほんまほんま！俺もベレー帽好きやで」


紫「んじゃ、これにしよっかな♪俺が黒で康二がブラウンな。色違いでおそろや」


同じ種類の色違いを2つ手に取る紫耀に、近くにいた廉が素っ頓狂な声を上げた。


廉「え、お前、まさか色違いのペアで買うん？！」


紫「そやで。1個は康二にプレゼントするわ」

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