5★ ページ35
亮平のパジャマを全て取り去ると、自分のシャツとスウェットを性急に脱ぎ捨てた。
ーー美琴ちゃん、ごめん!
シャツを放るような勢いで床に落としながら、心の中で二次元嫁に謝る。
大事な嫁Tを雑に扱うのは不本意だけど、今は丁寧に畳んでる余裕なんてない。
組み敷いた身体は陶器のように滑らかで、同性とは思えない曲線を描く腰回りに目を奪われてしまう。
外気に触れて朱く染まった胸の飾りが艶めかしくて、下腹部に一気に熱が集まってくるのを感じた。
視線に気付いた亮平が胸元を覆ってしまい、クロスした両手を掴むと、シーツの上に縫い付けてしまった。
亮平「ぁ...........っ、」
大「駄目だよ、綺麗なんだから隠さないで」
亮「ま...........待って!その.........してもいいけど、明かりは消して」
大「なんで?亮ちゃんの綺麗な身体、明るい所でちゃんと全部見たい」
亮「はっ、恥ずかしいから、せめて照明は落として............。
お願い、大介」
羞恥で亮平の目元がほんのりと桜色に染まる。
潤んだ瞳や半開きの唇があまりに妖艶で、あと数秒でタガが外れてしまいそうだ。
普段は冷静で聡い亮平なのに、なんでこんな時だけ必要以上に煽ってくるんだろう。
(いいから落ち着け、俺!)
ガシガシと髪を掻き毟ると、ボフッと枕に頭を沈めた。
大「あ〜........もう!優しくしたいから、ムダに煽るの止めて!めちゃくちゃにしちゃいそうだから!」
1051人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:anzu | 作成日時:2020年12月17日 16時