*団欒 ページ20
たっぷりの睡眠と栄養を摂ったおかげか、ラウールの熱も平熱まで下がり、すっかり元気になっていた。
そして俺が起きてから1時間も経たないうちに、阿部ちゃんも大学から帰宅した。
亮「ごめんね〜、康二。ラウが急に熱出しちゃったんだって?保育園から連絡が来てビックリしたよ。俺の代わりにお迎えに行ってくれて、ありがとな」
康「全然かめへんよ。どうせ今年はリモートやから毎日ヒマやってん。ラウも微熱程度だったし、大したことなくて良かったわ」
亮「でもお前も一応学生だろ。単位とか大丈夫なの」
康「あはは!だいじょぶ、だいじょぶ!俺これでもわりと優秀なんやで?去年の成績もほとんどA評価やったし」
亮「まじか、康二って適当そうに見えるのに、意外と真面目なんだな〜(笑)」
康「ちょ、阿部ちゃん!仮にも先生なのに、そんな言い方はないわー。こう見えても大学では真面目くんで通ってるんやで」
何気に辛口なことを言われた気がして、拗ねたように口を尖らせた。
いつも穏やかで優しくて、清楚系美人代表のような阿部ちゃんだけど、実はなかなかのドS人間だ。
あざとい笑顔で容赦ないから、結構ダメージデカいんよね。
もしかして、大学でもあんな感じなんかな。
阿部ちゃんほどの美人なら学生からもめちゃくちゃモテそうだけど、うっかり告白しようものなら、痛烈な一言を食らいそうだ。
(ちょっと怖い..........かも)
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作者名:anzu | 作成日時:2020年12月17日 16時