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武勇伝って実は9割は大したことない ページ31

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「そういや聞いた？来月の社内広報誌、美男美女特集だってさ。俺取材されちゃったりして！」


『高校の新聞部かよ。

……ふっかが取材？怪談特集でもするつもりかな。まだ夏じゃないのに。』



相も変わらず、隣の愉快な同期は1ミリたりともこちらを見ることも無くそう言い放つ。



「お前さあ、舐めてもらっちゃ困るね
知らないだけで結構モテんのよ、オレ。」


『週に２回は色んな女の子に詰められてるとこ見るけど外野からしてみれば単純に女たらしのクズにしか見えないよ。』



「あー確かに。俺ふっかがカフェでコーヒーぶっかけられてんの見た事あるわ」


「まあ深澤くんがイケメンかどうかは置いといて、優しいし、歳食ってるけどその分それが女の子にとってはオトナの余裕に捉えられなくもないかあ。」




『オトナの余裕……？


女の子ダブルブッキングしてどっちの機嫌も損ねたくないからって3人でラーメン行こうって言う奇策提案したら両頬にビンタ食らったふっかに


…オトナの余裕？』


「ちょ、ちょっと待てって。落ち着け。突っ込みたいとこだらけだから。



まずお前ら2人はいつの間に居たんだよ。」



高「ちょっと社内誌の件で2人に用あったんで。」


京「そしたら都市伝説的なの聞こえてきたから気になっちゃって。都市伝説って少年心擽るよね。」


『可哀想ふっか。坊ちゃんの中ではふっかの武勇伝が信憑性皆無で有名な都市伝説にすり替えられてるよ。』


「都市伝説じゃねえよ！

てかお前ら2人はいつも通りだけど高地に言われるとちょっと不安になってくるからやめて。イケメンかどうかは置いとくなよ。しかも歳食ってるって言い方！言っとくけど俺ら全員アラサーだからな！」




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