B級ホラーは突然に ページ22
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『「うわあー!!!!出たー!!!!」』
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他部署への諸用から自分の部署のフロアへ戻る途中、聞き覚えのある声が廊下に響き渡る。
廊下を曲がると、何故か恐怖に慄いたような表情を浮かべ、尻もちをついている同期2人の姿。
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「おいコラァ!!!!出たー!じゃねえよ!!!!」
そして、その恐怖の対象であろうこちらも恐らく同期の後ろ姿が見えた。
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「お疲れ。
どうしたの。そんなに大声出して。」
「あ!涼太!!」
『舘!!たすけて!
お化け出た!!ほら!』
「誰がお化けだこの野郎!!」
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佐久間とAがそのお化けとやらを指差しながら、B級ホラー映画並のリアクションを取っているのを見てブチ切れているのは、
「お化けねえ、、どれどれ。
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......ふっか、また女の子泣かせたの?」
「...舘さん、さすがに女の子に叩かれてもここまでならないから。あとまた、ってやめてよ。俺が女の子に優しくないみたいじゃん」
「まあ優しくないことはないけど、ふっかの優しさは残酷だからいつか刺されるとは思うよ。1度刺されてみたら?」
「辛辣!」
そう言いながらパンパンに腫れた両方の頬を撫でながら、イテテ...と呟く同期の"お化け"こと深澤辰哉。
自称イケメンのいつものビジュアルとは全くの別人で、Aと佐久間があんな小芝居をして驚くのも仕方がないほど。
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だっちゃ(プロフ) - こういうの大好きだ (8月18日 8時) (レス) @page9 id: 69c0d47fe1 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - 待ってください天才ですか?? (8月17日 23時) (レス) @page9 id: 5514af2784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餡 | 作成日時:2023年8月16日 20時