rwy (ページ3)

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あざとい人間のこと全員田中みな実って呼んでるページ3

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そんな会話をしながら、隣で鬼のようにタイピングをかましているポーカーフェイスなこの女。

澄ました顔でぶっ飛びサイコパスのくせに整ったその容姿から部署外では高嶺扱い。納得いかない。

部署の人間やよく飲みに行く同期はコイツの本性を知ってるもんだから高嶺なんて思ってる奴は一人もいないだろう。むしろ逆。

そして総務部に入ってきた男性新入社員の期待を一瞬で裏切る天才。今じゃ陰でサイコ姉さん呼ばわり。

俺もそんなサイコ野郎に負けず劣らずの勢いでキーボードを叩いていれば、フロア中にエネルギーの塊みたいなアイツの声が響いた。

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「おっはよーございまあーす！！で！あります！
あ！！Aー！ふっかー！いたー！！！今週照が飲みに行こうってー！あとこれ不備があった資料ー！」

うるせえな。どう考えても大事な情報伝える順序間違ってんだろ。

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『チッうるせえ。』

同じタイミングで同じことを思ったらしい。コイツは舌打ち付きで声に出したけどな。

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「佐久間うるさいよー、総務の月曜朝の空気激ヤバなんだからクソめんどくさいけど合わせようねー。おはよう2人とも。屍部署盛り上がってる？」

「ねえ！！！舌打ち聞こえた！！！！A！！舌打ちした！！！あべちゃん！！！！！」

と、朝から騒音レベルでうるさい佐久間の後ろから、「いつもの事じゃん、慣れなよ」と、歩いてきた同じく月曜の朝とは思えないほど爽やかな笑顔で似つかわしくない発言をかます阿部ちゃん。2人は経理で俺らの同期。

佐久間は今の発言からも伺えるように、全く経理に見えないし、入社して何年も経つのにコピー機クラッシャーなせいで、いっつも上司に怒られてるのは経理名物。

そして、人の失敗を見ると仕事が捗るんだ〜とニコニコ楽しそうに俺らに話すエリート阿部。

Aと同じくらい怖いしなんなら阿部ちゃんの方が俺は怖い。

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