rwy (ページ20)

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『……私やっぱり疲れてるのかな。ここにいるはずのない天使が見える。

あと言葉の刃が突き刺さって胸が痛い。これが恋ってやつかあ』

「違うと思う。」

「疲れ果てて老けちまったAに優しい優しい辰哉くんからのサプラーイズ！喜べそして俺に感謝しろ」

「お届け物でーす

はい、コレはラウール特製デトックスジュース！」

『泣きそう。涙出てきた。ふっか、見える？』

「カピカピだけど。」

「Aちゃんサイテー。所詮口だけじゃん」

『そんなわけない。この美しい涙が見えない方が悪い。』

「どう考えても涙腺乾いてるお前が悪いよ。

てかラウ、デトックスジュースってなに入ってんの？」

「えっとねー、賞味期限近い食材全部！多分切れてはないと思うけど

でも何入れたかは正直覚えてないんだよね。僕も疲れてるのかな。」

『聞きたくなかった。私が一体何をしたって言うの』

「味の保証はするよ！」

『するな。出来ない保証なんてするな。』

「飲んでくれないの、、？」

「ほら、せっかくラウが作ったんだぞ。飲め飲め。全部飲み干せ。」

『ラウちゃんそんなカワイイ目でお姉さんのこと見ないで！

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…ああもう！分かった、飲むから！』

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「どう？美味しい？」

「顔、A顔やばいよ。」

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『………口がもげそう』

「良かったあ、喜んでくれて！」

「天使のツラした悪魔だな。」

『ラウちゃん、ふっかも飲みたいって』

「あ！そう言ってくれると思ってふっかさんの分もあるよ！」

「聞いてない。そんなパターン聞いてない。

……ちょ、待って待って。何かAのより色がヤバい気がするんだけど」

『……泥水？』

「どーぞ召し上がれ！」

『飲んでみたら意外といけるかもよ』

「何の罰ゲームなんだろう。頑張って生きてるのにな。
嫌だな。俺まだ死にたくないのにな。」

そう言って、目の前にある人が飲むものとは思えない見たこともない色をした液体を勢いよく口に運ぶ。

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ええい、こうなったら勢いが大事だ！と、目の前の泥水を一気に飲み干す。

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