rwy (ページ13)

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『営業部ってマニュアルにタイツのデニールの見分け方まで書いてあるのかしら。』

「営業部をなんだと思ってるんですか。

まあ、でもそうだなあ、

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………70デニール。」

『お前らまとめて人事に突き出すからな。』

ケラケラ笑うな、男前。許しそうになるだろ。

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「あ！めめやーん！！

なんやお前、コーヒー片手にカッコつけとると思うたらAちゃんとイチャイチャしよって！」

「Aさーん！俺ん家にも来て下さあーい！マジいい匂いっすよ！」

いつの間にか復活しやがったアホ2人が、人の行き交うエントランスにも関わらず大声で話すもんだから私は恥ずかしくって仕方ない。

『お前ら3人とも半径10メートル以内に近付くな！

そんで私とラウの時間を邪魔すんな！バーカバーカ！』

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そう言って念願のカフェテリアへ全力疾走。

定時上がりを目指すOLにアホと絡んでる時間なんてないのよ！

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「Aさんって綺麗なお姉さんぶってるけどマインドはクソガキだよね。」

「確かに。綺麗なお姉さんなんは見た目だけやもんな。

俺も阿部ちゃんとかふっかさんとかとくっだらん喧嘩してんのよう見んで。」

「俺こないだきょもと追いかけっこしてんの見た。広報の部署内で。Aさんきょものことパンプス持って追っかけてた。いい匂いした。」

「Aさんどんどん化けの皮剥がれてってるけど大丈夫なの」

「まあアラサーやし独身やし失うもんないんちゃう？」

「俺はそんなAさんが好きですけどね！！！！！！結婚してくださーーーーい！！！！！！」

『樹うるさい！！！！10メートル以内に近づくなって言ってんでしょ！！！！！！あと康二！！！！全部聞こえてるからな！！！！！』

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