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「「「かんぱ〜い!!!」」」
私たちの行きつけの居酒屋で今日も元気に乾杯をする。
メンバーは同期組と呼ばれている私と康二となみちゃん。
入社当時から3人で固まっている。
「Aちゃんも康二くんも新しい部署はどうよ」
「いやぁ俺はやっぱり前の部署がえかったわぁ。知ってる人おらんくて怖いねん」
「康二らしい。最初の時もそんな感じでビクビクしてたもんね」
「も〜!それそろそろ忘れてぇやA〜!」
そう言いながらもニコニコしている康二。
この子は少しでも仲良くなればすぐこうやって笑顔で話してくれるのになぁ。
まあ人見知りなんてすぐ治るもんじゃないし仕方がない。
「Aはどうやった?」
「…え、話してもいい?いい?」
「お〜ワクワクしてんね〜。いいよ話して話して」
「まさかの渡辺先輩と同じ部署でさ!しかも渡辺先輩が私の教育係だった!」
「まじか!良かったじゃん!」
「もう幸せっすよ。本当に。これから毎日が楽しみで楽しみで…」
もう今すごい顔でニヤけてるのが予想できるけど今日の渡辺先輩と話したこととか思い出したら流石ににやける。
「あ〜まじで幸せ。これで新入社員の子達が渡辺先輩のこと好きにならなければもう完璧よ」
「大丈夫だよ。毎年多数の女の子が渡辺先輩は怖いとか言って深澤先輩の方に行くんだから」
「そろそろ俺んとこ来てくれてもええと思うんやけどなぁ…」
「まあ康二もかっこいいとは思うけどさ〜あんま新入社員の子達と関わることないからね〜」
「せやなぁ」
それからお酒を飲みながら私が永遠と渡辺先輩のことを話していたが途中から記憶がない。
目が覚めたら隣になみちゃんが寝ていたので今回も飲みすぎたんだな〜と悟った。
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作者名:雪野真哉 | 作成日時:2024年3月15日 11時